こまち主婦こんにちは、こまちです。
不育症の経験をブログで発信しているこまちですが、流産も死産(後期流産)も、私の人生の中で一番心身ともにダメージを受けた経験でした。
年単位の時を経て少しずつ感情の変化はあっても、完全に立ち直ったとはいまでも言えないものです。
もし、いまあなたが同じように我が子の命を失って辛く苦しい感情を強く感じていてこちらのブログにたどり着いたのだとしたら、私の経験も含めて少しでも参考になることがあれば幸いです。
体内で命を失う喪失は、周囲に共有が難しい
どうして流産や不育症の経験は、辛い気持ちになるのか。
命を失うという出来事だけでも辛いのに、さらに日常生活での周囲とのギャップに苦しさが上乗せされる特徴があると思っています。
それが、周囲への共有の難しさ。
すでに知られている人が病気などで亡くなってしまう場合、周囲はその人の存在を目で見て知っていれば思い出すことができる。
あるいは、声を知っていたらその人の声も思い出すことができる。
知り合いであれば、共有の思い出とともにその人の存在を感じることができます。
その人を知っている共通の仲間がいれば、同じ思い出に心をよせることもできます。
対して、お腹の中の子の命を失うことは、その命の存在をエコーや胎動などで感じていたのが母親だけであるため(エコーは父親も見られますが)、周囲とその命の喪失を共有することが非常に難しいです。
実際に私は心拍が止まってしまった赤ちゃんを分娩した経験がありますが、とある人から赤ちゃんのことを「流れちゃったのか…」と言われて、ああ、この人は赤ちゃんが人の形で元気に動いていた姿をエコーで見ていないから、流れると表現しちゃうんだよな…産んだんだけどな…と訂正するのもパワーがいるし、そういう場面は疲れてしまいます。
説明したら説明したで、そんなことあるの?とか。(みんな話さないだけで、あるんだよ。。)
経験がなければ流産や死産を生理?みたいに表現する人もいるし、細胞レベル?とか、やっぱり何が起こったのか正しくわからないよな…と思ってしまいます。
流産や死産の経験の共有は、当事者以外に行うことはハードルが高い
とはいっても、そもそも亡くなった命がどのような状態なのかを医療の専門職以外の方は教育で知る機会もほとんどなく、流産や死産をした当事者以外は赤ちゃんがどのような状態なのかを想像することさえ難しい。



そのため、夫婦のみで喪失感を抱えながら、必死に日常を生きている方が多いのではないかと思います。
あるいは、夫には喪失感が伝わらず妻のみで喪失感を抱えているケースもあるかと思います。
命が宿ったことを知った瞬間から、体や心の変化が生じ、未来を考えてきた時間の積み重ねが当事者にはあります。
妊娠期間が進めば進むほど、ふくらんだ期待を失うショックははかり知れないものです。
自分の経験を打ち明ける相手に想像力や知識がなければ簡単に傷つけられることもあるかもしれません。
私も3回目の流産後はかなり気分が落ち込み、不育症の不安からお空で子育てしたいと思ってしまう日もありますが、それでもいつか寿命で心臓が止まるまでは生ききりたいと毎日過ごしています。
落ち込み続けると疲れますし、あなたの命も大事な命!
苦しくて辛い気持ちを少しでもマシにする方法をまとめてみました。
①必要があれば、不育症の検査をして不安をなくしておく
命を失った直後は、「どうしてこんなことが起きてしまったのだろう?」「なんで?」の気持ちが特に大きいと思います。
私は最初の病院では不育症の「ふ」の字も教えてくれない病院でしたが、自分でいろいろ調べて不育症の検査をいままで受けてきました。
当時、不育症に有名な病院があると同じような経験をされた人からネットで教えていただき、新横浜のクリニックにたどりつき、杉先生を知りました。
不育症の検査をすることで、命を失ってしまったことに何か原因があるのかどうか、少しでもわかることがあれば、未来のために対策できることもあるかもしれないし、気持ちを整理できるきっかけにもなるかもしれません。
検査結果に異常値がなければ、それはそれで不安ですが、自分の体を信じて生きていく自信にもつながります!



どうして?原因は?という気持ちに駆られてしまう際には、医師と相談して不育症の検査を受けてみるのも、気持ちを切り替える一つの方法です。
②とにかく好きなものを食べる。我慢していたご飯を食べる!
妊娠期間には食べ物の制限もあり、食事や生活習慣を気にして過ごす人も多いと思います。
まずは、回復期間は、自分の好きなものを食べる!
我慢していたものを食べまくる!
心が元気でないと体も元気なくなりますよね。逆を言えば、体に美味しいものを投入し続けていれば、体のご機嫌がとれて心が少しずつ追いついていくと思うんです。少しずつ。
妊娠期間の自分を労わる気持ちで、とにかく、食べたいものを食べる!
妊娠中は食べられない、お寿司やお刺身。元気の出るうなぎ!焼肉、ビュッフェやアフターヌーンで食を楽しむ。
食べることは生きること。美味しさを感じれば、自然と少しずつ体は癒されていくと思います。
③価値観の整理をしてみる
流産など命を失った後、今後の妊娠に不安を感じる方は多いと思います。
高齢になれば流産の確率は上がると言われていますが、年齢に関係なくすべての妊娠は一定数、流産などが起きます。
以前のお花畑妊婦な私は、できるだけそのような怖い可能性は自分には関係ないとか、避けて考えないようにしていました。
しかし、どうしても一定数、悲しい経験をしてしまうことがあるんですよね、妊娠というのは。
それでも産みたい理由とは?と、自分の中で深く考えるきっかけになりました。夫婦ともに。
自問自答して子どもが欲しい気持ちを整理する時間を持つことは、あなたの今後の人生の糧になると思います。



私は、振り返ってみると「子どもを持つことが当たり前」とどこか思い込んでいた自分に気がつきました。
人には色々な考え方や状況があるのに、自分自身に「こうあらねば幸せになれない」みたいなイメージの刷り込みがあったな…と。
クレヨンしんちゃんとかサザエさんとか、自分の家族とか、自分が見てきた環境と同じでありたい、幸せなイメージとされる家族の図を手に入れたいと思っていたけど、実際に子育ての話を聞いたり、自分の姉妹の子育ての悩みを聞いたりすると、子どもがいるから幸せなわけではありません。(彼女らを不幸と思っているわけでは決してない。)
子どもがいても、いなくても、大事なことは「自分の人生を自分らしく生きること」ではないでしょうか。
依存したり、自信のバランスを失うことで人は生き苦しさを感じる気がする。
他人からの評価に左右されないことこそ精神的な「成長」だと思うし、不育症の経験は私の精神的軸みたいなものをかなり強く太くしてくれている実感はあります。
思いどおりにいかないことに心底向き合った経験は、今後の人生できっと何かの糧になる。
命を失ってしまったことはもちろん辛い。
不育症や流産などの話は日常生活で表面化しないので、自分だけ孤独だと思うこともある。



でも、最初の妊娠で無事に産んで、流産など他人事で妊娠出産は、ハッピーなものだ!と考えて生きていたら私はきっと知らずに誰かを傷つけていたかもしれない。
不育症の経験は、世の中の見え方が変わるきっかけにもなりました。
辛い経験を優しさに昇華して、素敵なママになるんだい!って気持ち。
そして、いま自分が手にしている幸せって数えれば、結構あると思うんです。
私の場合は、夫婦仲がとても良いということだったり、美味しいものを一緒に食べられる日常があったり。
どうしても「失ったこと」に目が行きがちですが、いまあるものに目を向けて見方を変えるだけでも幸せに気がつくことができると思います。
④SNSで自分の経験をつぶやいてみる
なんとか日常を送れるようにはなったけど、孤独を感じて辛いとき。
Xなど身分を明かさずにSNSや無料サービスのブログで自分の経験をつづることも、変化のきっかけになる一つの方法です。
同じような境遇の人からいいね!をもらえるだけで心がホッとしたり。
自分だけじゃないんだって思えたり。
コメントしてくれる人がいたら、お友達になれたり。情報交換ができたり。
見守ったり、見守られたりしながら、みんな頑張っているんだと感じる場所になるかもしれません。



私も実際、仕事復帰後に日常と死産した子の喪失感とのギャップで辛くて最初はアメーバブログで自分の経験をつづっていて。
そこでコメントしてくれた人から有名な不育症の病院を教えていただいたり、共感する言葉をいただいて仕事帰りに泣きながら読んだり。
顔も本名も知らないけど、ずっとありがとうって思っています。
妊娠の状態は、個々によって本当にさまざまな経験があります。
同じ経験をしても人が違えば、感じ方も千差万別。
自然妊娠なのか、不妊治療を経て妊娠したのか、流産なのか死産なのか、人工死産なのか、週数はどれくらいだったのかなど、同じ境遇の人を見つけるのはなかなか難しいです。
しかし、違いはあっても、我が子の大事な命を失ったことだけは共通しています。
自分が投稿しなくても、誰かがつぶやいた言葉が自分の気持ちの代弁かのように共感できるものであった時にはスッキリするし、リアルな友人には話しづらいな…という時にはSNSを活用してみるのもいいと思います。
⑤専門機関でカウンセリングを受けてみる
病院にカウンセリングが設置されている場合は、産科の専門のカウンセリングに定期的に通うことも、心の状態を帰るきっかけになるかもしれません。
こまちも3回目の流産後、自分だけではどうしても次の妊娠への考え方を立て直せなくて、産婦人科のカウンセリングに通っていました。


普通の心療内科に行ったことはないですが、産婦人科と連携しているカウンセラーさんの方が、妊娠に対する理解も深くて話しやすいのかな?と思います。
合う、合わないはあるかもしれませんが、まとまりのない話をただただ聞いてくれる時間は苦しい時に大事な時間だったと思います。
⑥当事者同士のお話会に参加してみる
一番おすすめかもしれないのは、やはり直接当事者同士でお話する会に参加することかもしれません。
直接当事者同士でお話をすることで辛い経験をしたのは実際に自分だけではないと感じることができるし、孤独感が和らぎます。
初対面で自分の一番繊細な体験を話すことがハードル高く感じていましたが、日常でモヤモヤした孤独感が薄れ、生きていく勇気がもらえました。



私は最初の死産から約5年経って初めてお話会に行こうと思えましたが、もっと早く行ってみてもよかったのかもしれないと思っています。
流産や不育症、「グリーフケア」、「ペリネイタルロス」などで検索すると支援団体がいくつか出てくると思います。
当事者への支援について知ることができるサイト
- 流産・死産経験者で作るポコズママの会
- にじいろプレイス(大阪)
- Angie
- 「働く天使ママ」コミュニティ iKizuku(イキヅク)
- 2023年度こども家庭庁委託事業 不妊症・不育症ピアサポーター等養成研修
ピアサポーターは、支援する側として受講するものですが(受講料無料)、当事者として知っておくと役立ちそうな情報も学ぶことができました。
回復に時間がかかるのは当たり前。焦らなくていい。
東洋医学では、流産も小さなお産とされ、産後(術後)6ヶ月は体も心も十分なケアが必要と言われているそうです。
実際、私も稽留流産をして6ヶ月ほど経ってから、やっと心身ともに少しずつ前向きな行動ができるようになってきたと感じました。(個人差があると思います)
喪失感への向き合い方は人ぞれぞれですが、あなた自身の命も大切な命。
子どもがいても、いなくても、自分の人生を生きていかなければならないことには変わりありません。
どうか、自分の命を大事にしながら自分を心地よくする行動を選んでみてくださいね。



読んでいただいてありがとうございました。


